セミナー

セミナー内容

ボーナスの伸び率が半減してしまう。こんな時代だからこそ、自身の市場価値をもっと高めていくことが大切だ。市場価値をあげる参考のために、ビジネス成功者たちが自分たちの成功体験をリレー式で書く「アジアのプロフェッショナルたち」。第4回は寿司職人を養成する学校を世界に展開し、日本の無形文化財である和食を、世界60カ国に広めている、東京すしアカデミー株式会社を設立した福江誠氏。起業からグローバル展開までの道のりや成長企業で勝ち抜く秘訣を伝授します。

僕はバブル世代でしたので、就職はとても簡単な時代でした。その中でどこに就職するかの基準として、30歳くらいまでにそれなりに稼げる。35歳までに起業のスタートラインに立てることを考えていました。そこで選んだのが経営コンサルタント。その当時は、銀行や証券会社に勤めることが当たり前の時代でしたから、経営コンサルタントを目指していた私は非常に周りから変わり者だと思われていました。IT系の企業で5年勤め、そして次の会社で経営コンサルタントなりました。

寿司との出会いは経営コンサルタントの時で、お寿司屋さんの社長に対する勉強会を主催していました。そして、その当時は私の知る限りお寿司屋専門の経営コンサルタントはいませんでしたので、そこを目指しました。需要が無かった。つまりニッチだったんです。誰も狙わない隙間を見つけた私は、きりのいい2000年1月に独立しました。

設立当初はIT×寿司の寿司職人出張サービスを行っていたのですが、うまくいかず、当時、寿司業界って若い人から人気が無くて、日本に寿司職人を育てる学校が無かったので、寿司屋のおやじさんに後押しされて、学校を作りました。これもまたニッチですね。

始めてみると驚いたことに、ホームページにアメリカ、カナダ、オーストラリアとかそういう外国の人たちからの問い合わせが結構来たんです。寿司ドリームですね。世界中で寿司で大豪邸立てている人いっぱいいます。その寿司ドリームにあこがれ寿司職人を目指して問い合わせが来たんです。もうこれは、海外で寿司ブームが来ていること肌で感じてきてですね。お寿司を英語で教えることにしました。日本語で教えるならまだしも、英語で教えるんです。完全にニッチですよね。その結果、ありがたいことに生徒がどんどん増え、海外にもスクールを出店することもでき、現在60カ国に生徒を送りしています。

日本の給与はずーっと上がってないんですよね。20年間。僕が大学生の時から30歳で年収1000万円を目指している。今の大学生も30歳で1000万円を目指しています。20年間ずっと変わらないのは日本だけ。普通の国にであれば、ぼくの時代で1000万円を目指していたら、今の大学生は30歳で3000万円くらい最低でも目指していないとまずいんですよ。世界レベルでね。

日本人は視野がものすごく狭いです。我々日本人がどんな組織でもやっていることは、海外に出れば、非常に役に立つ部分もある一方で全面的に切り替えなければならないこともたくさんあります。昔に比べて世界中がつながっていることもあり、ギャップがなくなってきている。だから若い人はあんまり難しく考えないで行動を起こしたほうが早いです。大事なことは思ったことは行動することではないでしょうか。

コモディティ化といって、スキルそのものは必ず陳腐化していくのですが、成功する鍵はそのスキルを超えたところにある。TOEIC800点とるのは難しいけども、TOEIC600点は頑張ればなんとかなる、かといってこれだけあっても就職できない。

これが寿司を握れるとなると違うんですよね。お寿司握れる人でTOEICとれる人ほとんどいないから。ニッチというのは、誰もやらないことのパイオニアになるということ、若い子はどうしてもみんながやりたいことをやりたがって、競争の激しいところを目指しちゃう。「ああ、そこ競争率低いな」と英語の出来る寿司職人になれば世界で成功できるのにね。

開催レポート

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講師紹介

東京すしアカデミー株式会社 創業者  代表取締役社長 福江誠氏

寿司業界の草分け的な経営コンサルタントのもとに弟子入りし、5年後の2000年にコンサルタント事務所を設立した後、東京の数々の繁盛店を経営指導。2002年には日本初となる寿司専門スクール「東京すしアカデミー」を設立し、代表に就任。プロ育成コースの卒業生は、開校以来4000名を超え、その多くは世界60カ国以上の国々で活躍しています。

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