セミナー

セミナー内容

【アジアのプロフェッショナルたち】
大企業がグローバル企業に合併、買収が当たり前のように起こってしまう。こんな時代だからこそ、自身の市場価値をもっと高めていくことが大切だ。市場価値をあげる参考のために、ビジネス成功者たちが自分たちの成功体験をリレー式で書く「アジアのプロフェッショナルたち」。第3回は大学在学中に起業し、昨年、東証一部上場。ビジュアルコミュニケーション業界の国内シェアナンバーワンとして業界を牽引する、株式会社ブイキューブを設立した間下直晃氏。起業から上場までの道のりや成長企業で勝ち抜く秘訣を伝授します。

創業のきっかけは、1996年の7月に始めたアルバイトでした。大学生活に慣れ、自分の力が試せるようなアルバイトがないかと探して、たまたま人から紹介してもらえたのがWebサイト製作でした。パソコンに関する知識はある程度ありましたから、ちょっと勉強して作ってみました。そうすると20万円もらえたんです。

当時の一般的な相場は200万円の時代でしたから、その金額でも品質が変わらない制作が可能であることの価値観のギャップが、大きな価格破壊を起こしました。すると紹介が紹介を呼んで、仕事が来る。仕事が来ると人手が足りない。人手が足りないから、友達や同級生を集める。そのサイクルが続くといつの間にか組織になっていまして、1998年の10月に有限会社を起こしました。その当時は就職するつもりでしたが、数年経つと、もう正社員がいたんですよね。会社をたたんで就職するわけにもいかないので、しっかり事業としてやろうということで2001年に組織変更し、株式会社ブイキューブがスタートしました。

ブイキューブの事業における大きな転機は、2003年の北米進出です。当時は、創業5年目で数十人の小さな組織だったので、私が日本にいるとアメリカの仕事が止まる。アメリカにいると日本の仕事が止まる。すっかり困ってしまいましたが、メールと電話ではどうしようもなく、テレビ会議システムの導入を検討したところ、当時は1000万円もして、手が届きませんでした。

そこで、CTOにインターネットを利用して遠隔地とコミュニケーションができるWeb会議を作ってもらって、改良していくと、これ売れるんじゃないかとなりまして、テレビ会議システムが数百万円した時代に、月額数万円で提供を開始しました。テレビ会議システム以外の選択肢で高いといった価値観を崩したことで、順調に成長をしていきました。

その後、再び海外を目指すことになり、アジアナンバーワンを目標に掲げ、私自身がシンガポールに行くことにしました。当初は、現地にメンバーを送り込んでいたんですが、そこからレポートが届くんですけど判断ができないんですよね。価値観が違うから。日本の常識からすると理解できない。しかも市場を1から100に成長させるのと、0から1にするのは全く違い、時にはむちゃをしないとなんともならないのに、日本側は海外対応を後回しにしちゃうから、現地展開が進まない。 だから、私が行くことにしました。すると、考え方から働き方、人の使い方や、その文化に合わせることの大切さなど、分かったことがあり、その後、海外展開がスムーズになり、本社のグローバル意識が高まりました。そして、日本で初めて、日本にCEOがいないパターンでの上場を達成しました。どこにいても働ける、トップがいなくても上場が出来ると実証することが、価値観を変える。つまり、文化を変えるということにつながっていくんです。

世の中には、まだ受け入れられていない。多くの人に理解されていない。まだまだ価格が高い。そんな価値観に疑問を持ち、自分の目で見て、肌で感じて、変えていくために地道に一生懸命に努力していくことがビジネスチャンスを掴むことであり、そして文化を変えることであると考えています。

開催レポート

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講師紹介

株式会社ブイキューブ 創業者  代表取締役社長 間下 直晃氏

1977年東京都新宿区生まれ。遠隔教育を専門とし、2002年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。現在慶應義塾大学理工学研究科後期博士課程在籍中。 1998年、同大学在学中に有限会社ブイキューブインターネットを設立し、ウェブソリューションの提供を開始する。 2002年事業の本格化にあわせて株式会社ブイキューブに変更。その後、海外展開を進めながら順調に成長を続け、2013年に東証マザーズに上場。2015年7月に東証一部へ市場変更。

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